2025/08/11 09:59

沖縄県民ならご存じの通り、田芋は高級野菜です。

価格に納得したうえで、皆さんには美味しい田芋に出会ってほしいです。
(笑ってる田芋が美味しいサイン!)


大きな理由は三つ

1.産地が限られている

2.植え付けから収穫まで「1年」かかる

3.ほぼすべての工程で手作業


1.産地が限られている

田芋は本土で栽培できないと言われています。

里芋は温帯地域、田芋は熱帯地域を得意とすることから

里芋は本土、田芋は沖縄や南西諸島に分布しています。

田芋の北限は鹿児島の離島だと言われてます。

それだけでなく、ここで田芋最大の特徴である『田んぼ』でしか栽培ができないことです。

つまりは

「南西諸島以南の亜熱帯地域」 かつ 「水田」


が田芋栽培の必須条件になります。

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水が命

つまりは、場所を選ぶので、一枚の田んぼが小さいうえに、田んぼに限りがある沖縄では大量生産が難しいのです。

2.植え付けして収穫するまで「1年」



野菜では珍しく苗を植えてから収穫まで、『1年』かかります。


2024年 12月~4月 植え付け
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2025年 12月~4月 収穫

この年月をかけても、一つの株に対し親芋は「1つ」です。

どれだけ上手くつくろうが、親芋は「1つ」!!!!

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真ん中の大きい芋が親芋、1つ。


そして、金武町では田芋を作った田んぼはそのあと1年間休ませるか、稲を植えます。

つまりは、同じ土地から「2年に1度」しか田芋は取れないのです。

とにかく時間と愛情は他の野菜に負けないぐらいかかっております。

だからこそ「おもてなし」料理に重宝される想いのこもった野菜なのです。


3.とにかく手作業



1年かけて作るだけでも、愛情はパンパンですが、田芋の見どころははここからです。

収穫、植え付け、芋切り、選別、芋炊きが、令和のこの時代に「手作業」です。

植え付け▶一本一本手作業で植える。腰が死ぬ。足重い。

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簡単そうに見えて、難しい。私はできない。


収穫▶手作りの鉄の棒で、一株ずつ掘り起こす。パワーゲーなので女性は不向き。水の中で作業なので、とにかく寒い。

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棒は農家それぞれ手作り


芋切り▶農家の感覚。1センチでも間違えればB品に落ちる。一刀が恐怖。手が豆だらけだし、手首から取れそう。

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生の田芋はまっしろよ。


苗づくり▶目視で1つずつ選別。これがまじで果てしないけど、ここで手を抜いたら、一年後の自分たちが地獄見る。去年は3万本作ったから。10万本ぐらい切ってすてたのかなー。

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たかおの顔面白い


芋炊き▶水の量、炊く時間は、芋と水質や気温で変化。正解などない。

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失敗したら芋潰れてみんな廃棄。一時間以上煮るよ。


選別▶全て一つずつ目視で。すべての芋に対し3回の選別をし、残ったものだけが商品に。厳しすぎ。そりゃ笑う芋は美味しいんよ。

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我ながら満点。このヒビが美味しさのサイン。


これを11月末から4月末(人によってはもっと長い)間、

毎日休むことなく朝から晩まで全工程をひたすら繰り返します。

ここまで手間かけられて作られる野菜が他にあるんでしょうか。


まとめますと

産地は選べないし、手作業、なおかつ時間がかかるから、「大量生産」には不向きで、職人よりの仕事なんです。

だから、高級野菜であり、おもてなしやお祝いに『想い』を伝えるシーンで重宝されるんです。

田芋をもらったことがあるあなた、それは『愛』ですよ。♡

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タームパイなんて、もう最高よ。